MT4のEAでの平均足について解説
MT4(メタトレーダー4)で稼働できるFX自動売買ソフト「EA(エキスパート・アドバイザー)」を活用するにあたって、平均足とは何かを説明します。平均足とは、ローソク足のルールを発展させたチャートの表示手法で、トレンド発生や勢いなどを判断するのに役立つテクニカル手法ですので、MT4のEAを活用する方は知っておくべき知識です。
平均足はローソク足の発展であり、ローソク足の描画ルールに変更を加えた手法となりますので、平均足について解説する前にローソク足について簡単にお話ししておきます。ローソク足とは、始値(OPEN)、高値(HIGH)、安値(LOW)、終値(CLOSE)の4本値の値動きを時系列に沿って表示したもので、FXのテクニカル分析で最もよく使われます。ローソク足は1日単位の「日足(ひあし)」、1週間単位の「週足(しゅうあし)」、1ヶ月単位の「月足(つきあし)」のような種類があります。
MT4のEAのローソク足と平均足はパッと見たところよく似ているのですが、見方や使い方は異なります。平均足では、4本値の平均値を利用しローソク足より値幅のブレが小さく、トレンドの流れをスムーズに描画できます。前日の平均足の始値と終値を2で割ったものを当日平均値の始値、当日の4本値の平均値を当日平均値の終値として実体部分を描画し、ひげは当日の高値安値を利用して描画します。ローソク足と高値安値は同じとなりますが、始値と終値が違ってきます。平均足では上昇トレンドでは陽線が、下降トレンドでは陰線が連続して発生するのが特徴です。
ローソク足に慣れている人は平均足に慣れるまでは混乱しやすいと思いますが、便利なテクニカル手法ですので、MT4のEAでFXトレードをする方はぜひ内容を把握しておきましょう。